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Breast awareness 

 ブレスト・アウェアネスって

[2021.12.31]
乳房を意識する生活習慣という概念です。

1. 乳房の状態を知り

2. 早く乳房の変化に気づき

3. 気になることが生じたらすぐに医師に相談する

4. 40歳になったら乳がん検診を受ける

  乳房の状態は人それぞれ異なります。みんな体型も違うし、親から受け継いだ体質も異なります。じつは乳房の外観ではなく中にある乳汁を分泌する乳腺の状態を感じることが大切なのですが、気にしている人は少ないように感じます。乳腺は毎月の生理周期に伴う女性ホルモンの刺激にさらされて、次第に変化していきます。乳腺は妊娠・出産・授乳という大きなイベントを経験してさらに変化していきます。

  受診された際にその人の乳腺の状態と気をつける点について説明します。そのうえでセルフチェックについて理解し、見て、触って、感じることを習慣づけられると、変化に早く気づけるようになれます。生理前だけでない異常を感じたら受診しましょう。最近乳腺外科は一般外科から独立した診療科として受診できるようになり、受診行動のハードルは以前よりもかなり低くなりました。

  40歳になったら乳がん検診を。これはそれまでは受けなくてもいいという話ではありません。40歳以上で乳がんに罹る人が急に増えるから注意してくださいということです。気になることが無い人も乳がん検診を受けてください。多数の方が乳がん検診を定期的に受けている国では乳がんの死亡率が減ったという事実が乳がん検診事業の根拠です。残念ながら日本で乳がん検診を定期的に受けている人はまだまだ少数です。

 一人でも多くの女性が自分の乳房を意識するようになり、受診することがなくとも定期的に乳がん検診をうけて医師との接点を持っていただくことが皆さんの健康管理にきっとつながります。

新しい年が皆様にとってよい一年になりますように。
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